
Sollective ギルドが始動!理想的なフリーランスエコシステムの実現へ
Sollective コミュニティが生まれて早5年。このたび、第1章を閉じて新たな展開を迎えるときがやってきました。
今後は「Sollective ギルド」として、よりメンバーの自主性を重視し、個人のみならずフリーランス全体の利益を追求する共同体へと生まれ変わります。
フリーランス個人の成功だけでなく、構造の変革を
フリーランスにとって大きな悩みの1つが、孤独感やつながり不足。そんな皆さんをサポートし、同じフリーランスの立場から情報交換やお悩み相談、雑談を行う場として生まれたのが Sollective コミュニティです。以来メンバーは増え、オンライン・オフラインでの交流も活発になるなど、「つながり、学び、楽しみ、支え合う」場として大きく成長してきた5年間でした。
コミュニティメンバーがそれぞれの成功を目指して切磋琢磨する姿は、もちろんソレクティブが目指したものです。しかし、コミュニティを作った目的はほかにもありました。それは、ハイスキルフリーランスの力を合わせて、フリーランスを取り巻く構造そのものを変えること。
正社員主義が根強い日本では、フリーランスを「頼れるビジネスパートナー」や「社外エキスパート」として見る動きは一部の先進企業に限られます。「フリーランス」という言葉が意味するところの幅広さも相まって、高いスキルや実績を備えた Sollective 認定プロのような人々に対して誤った認識を持つ人は少なくありません。
こうした誤解は、実際に認定プロたちの足かせにもなっています。実は少し前に、コミュニティメンバーからも問題意識がチャットに投稿され、そこからフリーランスの未来について語り合う座談会に発展。集まった9名のフリーランスからは、次のような体験が共有されました。
「ひとりで活動していると、企業側から『信頼に欠ける』と見られることがある」
「『外部』の立場ゆえに、プロジェクトのリスクを指摘してもスルーされる」
「適正価格を大きく下回る条件で受注するフリーランスが増えており、結果として報酬相場が崩れるだけでなく、フリーランス全体の信頼性に影響するという危機感がある」
個人のスキルや努力とは関係なく、構造が大きな壁になっている—そんなもどかしさが赤裸々に語られたのです。
この声が最終的なきっかけとなり、私たちはコミュニティを「個人的な成功のために支え合う」だけでなく、「ともにフリーランスエコシステムを変える」ための場に再定義する決断をしました。
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全体利益を追求することで、個人も利益を享受できる仕組みへ
新たな役割を得たコミュニティは、名前もギルドに変わります。
ギルドとは、職人や商人が自らの立場の利益を守るために結成する同業者組合のこと。Sollective ギルドのメンバーは、個人の直接的な利益だけでなく、ビジネス界における Sollective 認定プロの存在感を高めるために、能動的に活動します。個人の利益を第一に置くのではなく、フリーランス全体の利益を追求し、結果的に個人も利益を享受する考え方にシフトするのです。
加入できるのは従来と変わらず、所定の審査を通過した Sollective 認定プロの皆さんです。フリーランスのなかでも上位10%の認定プロたちには十分な実績と取引先からの信頼があり、フリーランスの未来を変える力を秘めています。そんなメンバーたちが力を合わせて動けば、従来の構造に大きなインパクトを与えられるはずです。
そのためには、ギルドメンバー1人ひとりが自主的に行動する姿勢が欠かせません。そこで、理想的なフリーランスエコシステム構築のために各メンバーに求められる行動を「ギルドメンバーの宣言」として整理しました。

Sollective ギルドメンバーの宣言
私たちは、フリーランスの上位10%が加入できる Sollective ギルドの一員として、ビジネス界における Sollective 認定プロの存在感を高め、ハイスキルフリーランスが当たり前に活躍する社会の実現に向けて積極的に行動します。具体的には、次に挙げる5つの行動を果たすことを宣言します。
1. 機会を持ち寄る
認定プロ全体が活躍する場を増やすことで、フリーランスの価値が認められる機会を広げます
2. 仲間を助ける
積極的に手をさしのべて、仲間の成功に貢献します
3. 知見を共有する
仕事で得た知見や有益な情報を独り占めせず、ギルド全体の質を高めます
4. 価値を貶めない
取引先に恐れず異議を唱えることで、プロとして尊重される関係性を作ります
5. 積極的に発信する
活動や成果を積極的に発信し、認定プロへの認知を広げます
「ギルドメンバーの宣言」に沿った取り組みを次々に展開予定
すでに Sollective ギルドでは、「Sollective ギルドメンバーの宣言」を実行するための取り組みを展開しています。
たとえば「1. 機会を持ち寄る」については、すでに新たな試みを実施中。ソレクティブと一部のギルドメンバーが協力し、ハイスキルフリーランスとの協業に前向きな企業とつながる取り組みを進めています。
また「3. 知見を共有する」の一環として、ギルドメンバー同士が壁打ちし合える仕組みを作るほか、「5. 積極的に発信する」では、公共または他社イベントでの発信機会を積極的に設ける予定です。さらに、メンバーと協力しながらギルドの実績をどんどん増やす施策も具体的に検討中です。
これらはソレクティブ主導の動きですが、同時にメンバーからの自発的な提案や活動が生まれやすい土壌も整えていきます。
Sollective 認定プロの皆さんが、上記の宣言に沿って積極的に行動すれば、フリーランスが企業から当たり前に頼られる社会の実現に大きく近づきます。フリーランスの価値をともに証明したい人は、まずこちらから「ギルドメンバーの宣言」にご賛同ください。また、ギルドの取り組みを支援したい、何か一緒に取り組みたいとお考えの企業の皆さまからのご連絡もお待ちしています。
Sollective ギルドメンバーの宣言
Sollective ギルドは、メンバーの自主性を重視し、個人のみならずフリーランス全体の利益を追求する共同体として活動。ハイスキルフリーランスが当たり前に活躍する社会を実現するための Sollective ギルドの5つの行動指針。
www.sollective.jp
Writer / Yuna Park
Sollective:https://www.sollective.jp/freelancer/Yuna
LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/yuna-park-9a802411b/
note:https://note.com/yunapark